「元来、歯周病の症状ちゅうもんはわかりにくいとこもあるねんが、主に以下に挙げるようなもんは歯周病疑うことができま。ただし、これらにあてはまるからといって、必ずしも歯周病だあるとは限らしまへん。他の病気からくる症状だある場合も充分にありえますさかい、少しでも変だな……思った時には、なるたけ早めに動物病院で診察してもらうことお勧めします」
■よだれがようけなった。
■口の周りの汚れが目立つようになった。
■口臭感じる。
■口の周り前あんよで気ぃしとることが多い。
■口床や家具なんぞになすりつけとることが多い。
■頭よう振っとる。
■口の周り触ろうとほしたら嫌がる。
■軟らかいもんあほり好み、硬いもんは食べようとせえへん。
■食事中に口からぽろぽろと食べ物こぼすことが多い。
■片っかわの歯で物噛んどおることが多い。
■食事中、または何か噛んどおる最中、急にけったいな声出すことがある。
■食事口の中に入れるもんの、じきにそれ出してまう。
■食欲はありそうやのんに、食べようとせえへん。
■片っかわの目ぇ目やにが見はる、または目ぇ充血しとる。
■クシャミ、鼻水、鼻からの出血なんぞが断続的に見はる。
■頬やおとがいが腫れとる。または、穴が開いとる。 etc.
一見、歯周病とは関係ないように思える症状もある
上記のチェックポイント見るとわかるように、一見して歯周病とは関係ないように思えるもんも含まれとりま。
「片っかわの目から目やにが出る、目ぇ充血しとる」ちゅうのは、上おとがいの奥歯の歯根周囲に炎症が起こると、それが目の周りにも波及することがあるためだす。また、「クシャミ、鼻水、鼻からの出血」が見はることがあるのは、第2回目の記事でご紹介した“口鼻瘻管(こうびろかん)”思い出して頂けったらわかる思いまっけど、上おとがいの歯の周りの炎症が進行した結果、口腔と鼻腔と隔とる骨溶かしてまい、鼻と口とがつながってまうことさかい、クシャミや鼻水、鼻血なんぞの症状が見はることがあるねん。
こないな症状が見はるようになる前に、早めに歯や口の中の変化に気づいたったいもねん。そのためには、日時分から小まめに愛犬の口の中チェックしてあげまひょ。
■歯の色、汚れ、歯垢・歯石がついておらへんかいなんぞチェック。
■歯肉の色や、腫れなんぞあらへんかチェック。
■口臭はしとらへんかチェック。
では、歯周病予防するには、こうしたチェックの他にどないしたらええのだっしゃろか? そら簡単、習慣的に歯磨きしたるこっちゃゃす!