おうちの中は障害物がいっぱい。
「平成16年度ペットフード工業会犬猫飼育率調査」によると、約60%の方が犬と家の中で暮らしとり、外飼い(約30%)の2倍となっとりま。前年度の調査で初めて逆転したそうで、えっらい勢いで室内飼いが進んどおるようだす。これからは、「室内飼育」がおけんたいになっていくのだっしゃろいな。
室内飼いが増えたこって、犬が脱走して行方不明になったり、交通事故に遭ったりちゅう確率は、ずいぶん減った思われま。外飼いの場合には、犬が心ない人にてんごされたと聞いて、胸いわさたこともありましたが、それも今や昔となる日ぃ来るのだっしゃろか。
そうした意味では、ワンちんらぁの生活の安全性はグッと高まったねんが、安全なはずの室内にも、危険なワナがありました……。
今回は、そないな室内での隠されたワナご説明しま。
ワナ1。滑る床材
遺伝性疾患として知れる股関節形成不全に、後天性の要因が指摘されるようになりました。そら、滑る床。
特に滑るフローリング床のような場所で、子犬飼育ほしたら、後ろあんよがだねんんと開いてきま。子犬はまだ踏ん張ることができないさかい、正常な成長が阻害されてまうねん。
踏ん張りのきかいない子犬にとって、滑る床材は危険だす。
これは、老犬になろうがおんなしだす。老犬も年とともに筋力が落ち、子犬と同さん、踏ん張ることができんようになってきま。老犬が立てんようになり、寝たきりになっていく過程促進しかねません。
フローリング床の場合には、ワンちんがなめても安心な滑り止めワックス塗ったり、タイルカーペットのような洗いやすい敷物敷いたり……といった配慮が欲しいでんな。ほんでから、新築やリフォームの際には、ぜひパートナーのあんよ腰に優しい床材選びしたかてもらわれしまへんやろか
ワナ2。段差
滑り止めで安心。
階段は、家の中でいっちゃん危険な場所だす。向こう見やんとトライするワンちんもいまっけど、もし落ちてもたら……。考えただけでゾッとしまんな。
写真のような滑り止めも欲しいとこだす。場合によっては、ペット用のゲートなんぞ利用してもええかもしれません。また、チワワなんぞの小型犬種では、ソファなんぞのわずかいな段差でも、落ちて骨折するケースもおま。
人間には何気ない段差でも、ワンちんには“難所”になることもあるねん。
ワナ3。エアコン
パートナーのためにと、せっせとつけとるエアコン。とこが、このエアコンも時には危険なもんに変身しま。
あったかくて快適!
まずは、夏の冷え過ぎ。冷気ぃ低い方にたまるさかい、ワンちんらぁが主にいとる床近くは、思いのほか冷えとる場合がおま。人間はワンちんらぁより上の空気ぃ感じるさかい、「暑くんかいしら?」と設定温度下げたりしてまいがち。特にフローリングなんぞの床や、下地がコンクリートやったりほしたら、その冷え方も強力だす。
同さんに冬も、エアコン効かせていても、床付近は、意外と温まっておらへんことも。ワンちん用のクッション用意すなんぞして、わがで調節しやすい環境つくったることが大切だす。