ズーノーシスについても知っとくこって、より健康な生活送りたいもん。
ヒトと動物に共通して感染する病気ちゅうもんがあるこた、皆はんよいご存知だっしゃろう。厚生労働省ではヒトの健康基盤に考えるちゅう観点さかい、動物由来感染症ちゅう言葉ぁ使っとりま。世界保健機構(WHO)の定義によったら、「脊椎動物とヒトとの間で、自然に伝播(でんば)する、すべての疾病と感染」ちゅうこと。伝播とは、感染症がうつる、といった意味合い。ヒトと動物に共通して起こり得る感染症、その数は、300近くもあるちゅう話だす。
感染に関係する動物としては、牛や豚なんぞんち畜動物、鳥類、野生動物、げっ歯類なんぞの他、あもろん、犬やネコなんぞわたい達に身近な動物も含まれま。
感染経路
感染経路については、なんぼかに分けることができま。
■直接的な感染
・咬まれたことによる傷、舐めれるなんぞ(例:狂犬病、パスツレラ症)
・引っかき傷(例:ネコひっかき病)
・感染部位なんぞに接触(例:疥癬、皮膚糸状菌症)
・皮膚からの進入(例:野兎病)
・流産した胎児なんぞに接触(例:ブルセラ症)
・咳やクシャミ、鼻汁なんぞから感染(例:結核、オウム病)
・便や尿中の病原体から感染(例:回虫症、ブルセラ症、レプトスピラ症) なんぞ
■間接的な感染
・ノミやダニ、蚊なんぞが介在して感染(例:日本脳炎、Q熱)
・土壌や水なんぞの汚染(例:回虫症、トキソプラズマ症) なんぞ
病原体の種類
ズーノーシス引き起こす病原体としては、以下のようなもんがおま。
■微生物
・細菌
・リケッチア
・クラミジア
・ウィルス
・真菌
■寄生虫
・原虫類
・蠕虫(ぜんちゅう)類 なんぞ
原虫は宿主の体内に侵入し、増殖することによって、わりとじきに症状が現れるちゅうこと。肉眼では見ることあらへんほどこも、微生物としてくくれることもおま。一方、蠕虫は中間宿主必要とするもんがおり、終宿主の体内に寄生。代表的なもんでは、犬糸状虫(フィラリア)、犬回虫、瓜実条虫なんぞがおま。