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2010年03月09日

愛犬とのキスで死ぬ!? 危険なペット感染症に注意

「待合室で患畜の犬や猫に頬ずりしたりする飼い主見ると、正直ゾッとしまっせ。ペットから人間にうつる病気ぃようけ、獣医にも感染者いとるほどやのんに。でも、注意できないねん。飼い主はん怒らかすわけにもいかいないさかい......」(獣医師)

 時代の変化とともに、飼い犬や飼い猫との関係が変わってきたと言われる。キスしたり、一緒に寝たりと、なんや・恋人・のようなスキンシップ。だが、いっちょ間違えったら、これらの溺愛ぶりは命にかかわる行為やのや。犬、猫の飼育数増加に比例して、ペット感染症(人獣共通感染症)も増加し、重大な問題になっとるちゅう。

「現在、日本では、約60種の犬猫からの感染症が確認されとりま。中でも目立つのは、ほとんどの犬、猫の口内に繁殖するパスツレラ菌、血液中にいるコクシエラ菌の感染だす。口移しでエサ与えたり、ひっかかれたりするだけで感染しま。健康な成人ならほとんど問題おまへんが、糖尿病や肝疾患の方、お年寄りや乳幼児の場合、せきや熱なんぞ風邪とおんなし症状が出たり、皮膚が化膿したりします」(東京医科歯科大学・藤田紘一郎名誉教授)

 その程度の症状で済んだらええが、ペット感染症の専門知識あらへん医師では、正しく診断できやんと手遅れになり、どつぼの場合は骨髄炎や敗血症、肺炎に至るケースもあるちゅう。

 だがこれらは、まだまくらかだ序の口。いっちゃん恐ろしいのは、エタケックスちゅう寄生虫によって引き起こされる感染症や。感染経路説明ほしたら、まず、エタケックスの幼虫が寄生した野ネズミ、犬やキツネが食べ、エタケックスが体内で繁殖し産卵。次に、エタケックスの卵が含まれた犬のばばが、植物や水汚染する。ほんでから、それら人間が口にほしたら、体内で幼虫になり肝臓に寄生、長い年月経て機能障害引き起こすちゅう順序や。例年、数十名の感染者、死者数名が出とる。北海道での症例が多いため本州以南では安心とタカくくっとる飼い主も多いようだが、「飼い主の転勤なんぞの移住で、年間約400頭の犬が北海道から本州や九州、沖縄なんぞに連れてこられま。そのため、各地で感染者が出るようになっとります」(前出・藤田教授)ちゅう状況だある。恐ろしい!

 トキソカラ症ちゅう病気も同さんに、犬、猫に寄生した回虫の卵がばばと一緒に排泄され、人間の体に入ると増殖。脳や眼球に寄生するため、失明する人がときどき見はる。

 また、藤田教授はこうも警告する。「中国では、感染症による死亡原因の1位は狂犬病。現地で犬に噛まれてそのまんま放ってちょうたら、100%死に至ります」。折しも北京五輪の真っ最中、食中毒よりも、現地の犬に気ぃつけたほうがよさそうや。

 日本における狂犬病は、1967年に根絶されらぁゅう説が一般的だが、東京都動物愛護相談センターによると「全国で飼育されとる犬は約1252万頭と推測されとりま。せやけど、各都道府県に登録されとるのは半数の660万頭。しかも四つ足、そのうち7割しか狂犬病ワクチン注射受けとりまへん」ちゅう。つまり、日本といえど、狂犬病の危険性はまだ潜んどおるのや。

 これらのペット感染症予防するには、「ペットに触れたら手洗う、キスなんぞ過剰な接触避けること。ペットと人間の線引き明確にして接したら、間ちゃいは起こらないはずなねんけどね」(東京都動物愛護相談センター)だちゅう。あくまでも、犬は犬、猫は猫。冷やこい言い方かあからんが、とどのつまりは動物だある。可愛くっさい外見あほりに心奪われ、"恋人"や"子ども"のように接し、思わぬ病気ぃもうてしまわないように!
posted by 我が家はペット at 10:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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